パーキンソン病の方と取り組む生活リハビリ
― 台所での「お皿洗い」から始める支援 ―
パーキンソン病の方にとって、日常のちょっとした動作でも大きな挑戦になることがあります。
やりたいことリストを利用者様に書いて頂いた中の、その一つが「台所でお皿を洗うこと」。
「自分で家事をしたい」という思いを支えることは、生活の質(QOL)や役割の維持につながります。
今回は、パーキンソン病の方を対象とした生活リハビリの取り組みについて考えてみます。
疾患、薬効を踏まえたアセスメント
- 体幹の安定が課題 左右差や姿勢反射障害により、立位保持に体幹の安定が必要です。腰部の柔軟性や支持性を高めることが重要です。
- 耐久性低下は筋力だけの問題ではない 「すぐに疲れる」「動作が続かない」といった症状が特徴的。短時間の立位から徐々に延ばすことが効果的です。
- 薬のオン・オフを活かす 薬が効いている「オン」の時間帯に練習すると成功体験につながります。
- 目標は小さく区切る 「皿1枚を洗う」→「数枚」→「短時間の調理補助」と段階的に進めることが望ましいです。
訪問看護師としてのケア
- 生活リハビリの視点 「お皿洗いをしたい」という希望は生活意欲そのもの。大切に支援に取り入れます。
- 具体的支援方法
- 環境調整:すべり止めマット、寄りかかれる椅子、腰部サポートを用意
- 段階的練習:1〜2分立位から開始、小さな課題を積み重ねる
- セルフケア:ストレッチや環境工夫で腰部の負担を軽減
- 安全観察:疲労やふらつきを早めに察知、転倒予防の見守りを徹底
- 看護師の役割 本人の「やりたい」を尊重しつつ、安全性を守り、家族にも無理のないサポート方法を伝えること。
まとめ
パーキンソン病の生活リハビリは、
- 大きな目標を小さな課題に区切ること
- 薬の「オン」の時間に合わせること
- 安全に取り組める環境調整を行うこと
これらが成功の鍵です。
「お皿が洗えた!」という小さな達成感が、次のステップへとつながります。
アイル浜西では、利用者さまの「やりたい」を大切にしながら生活リハビリを支えています。
ご相談や見学もお気軽にお問い合わせください。
採用情報|訪問看護ステーション アイル浜西
生活リハビリと「やりたいことリスト」で、その人らしい暮らしを支える仲間を募集。見学・カジュアル面談OK。まずはお気軽に!
募集職種①:訪問看護師(正看)
主な業務
- 状態観察、服薬支援、医療処置
- やりたいことリストに基づく目標設定・支援計画
- 多職種・ご家族との連携、電子カルテでの記録
歓迎する方
- 生活リハビリやACPに関心がある
- 「その人のやりたい」を一緒に考えたい
- ITツール(電子カルテ、LINE WORKS 等)に抵抗がない
雇用形態:常勤・非常勤いずれも可/勤務日数・時間は相談可
募集職種②:リハビリ職(PT/OT/ST)
主な業務
- 生活リハビリ(家事動作・外出練習・環境調整)
- やりたいことリストを活かした評価・プログラム立案
- 看護との協働・地域連携
歓迎する方
- 在宅支援に興味がある/未経験から挑戦したい
- 発達支援・精神科領域の経験を活かしたい/学びたい
- 利用者さんの「できる」を増やす工夫が好き
勤務:週1日〜の非常勤も応相談。ライフスタイルに合わせて働けます。
アイル浜西で働く魅力
- 生活リハビリ×やりたいことリスト:その人主体の支援を実践
- IT活用で効率化:電子カルテ/LINE WORKS/アプリ勤怠 等
- 地域連携が強い:クリニック・福祉事業所・学校・地域包括と協働
- SNSで開かれた職場:広報兼ナースにDMで気軽に相談OK
応募の流れ
- フォーム or Instagram DM で連絡(希望職種・働き方を一言でOK)
- オンライン or 来所でカジュアル面談/見学
- 書類→面接→内定(スケジュールは柔軟に調整)
よくある質問(Q&A)
Q. 訪問未経験ですが大丈夫?
A. 同行訪問や記録のレクチャーからスタート。安心して始められます。
Q. オンコールはありますか?
A. 体制に応じて相談のうえ決定。手当は規定により支給します。
Q. 子育て中でも働けますか?
A. 勤務日数・時間は柔軟に相談可能。非常勤・短時間勤務も歓迎です。
Q. 紹介会社経由でも応募できますか?
A. 原則、HP・SNSからの直接応募を歓迎しています。やり取りがスムーズです。